
エウレカ日誌#003 アイドルと私の夢について
今まであんまり公表してこなかったけれど、私は女の子のアイドルが好きだ。
きらりん⭐︎レボリューションでアイドルを知り、モー娘。やAKB48をTVで見て一緒に踊っている子供時代を過ごした。
そしてその後私は"ももいろクローバーZ"に出会う。
きっかけは友達に勧められてYouTubeを見たこと。そこには戦士のような女の子たち。心が動かされた。恋に落ちる感覚のいくつか先の衝撃だった。
初めて行ったスタジアムでのライブで目にした2階スタンドからのあの景色は一生忘れない。
アンコールで歌ったバラードを聴きながら、私は将来絶対シンガーソングライターになって名を馳せ、ももクロちゃんに楽曲提供をするんだ!と、ひとつの夢を掲げていた。
その頃中学生だった私は、周りが高校受験に向けて勉強をしている中で、放課後音楽室にピアノを弾きにいく日々を過ごしていた。
私は音楽大学附属の高校を目指していた。
と、いっても推薦はとっていたし実技の試験もほぼ合格していて(なんかそういう制度があった)特にやることもなくて音楽室にいただけだ。
当時から曲を作ることや詩を書くことが好きでシンガーソングライターになりたいとなんとなく思っていたけれど、誰にも言えずにいた。
それって完全に夢物語なのかなと思ったりしてちょっと怖かったから。
そんなことをぼんやりと考えていた時に、当時吹奏楽部の顧問をしていた先生が音楽室に入ってきて少しお話をした。
『私シンガーソングライターになりたいんですよね』とこのようなことを言ってみた覚えがある。
先生は、いいじゃん、きっと向いてるよ、と言った。普段すごく厳しい先生だったこともあって『ああこれは目指してもいい夢なんだ』と思った。
その後その先生は病気で亡くなってしまって、今でも音楽をやっていますと、言える手段は無くなってしまった。
あの日誓った夢や私がどうしても見たい景色、実はまだ一つも叶っていない。日々夢を失わないようにどうか出会えるようにと音楽と向き合っている。
『先生たすけて』は、いまのわたしの全てだ。
絶対に見たい景色があるから、届けたい思いがあるから、まだまだ走り続けようと思う。